◯◯、再発見! その歩みはまるでドラマ!?長崎が誇る100年企業 〜平坂製薬〜

※2024年7月時点での情報です

平坂製薬株式会社

「頭いたーい、歯いたーい、熱あーる」
そんな平坂製薬のCMに見覚えがある方も多いと思います。
実は、長崎の地で100年以上の歴史を刻んできた老舗製薬会社なんです。


創業者の平坂茂市さんが、アメリカでさまざまな事業に挑戦するも上手くいかず帰国。その時トランクに入れて持ち帰って来ていた薬をヒントに、欧米人とは体型も違う日本人向けに改良し、販売を始めたのが始まりでした。

元々、薬を扱っていたわけではなかった事から、販売までは何度も改良を繰り返し、なんとか国の厳格な審査をクリアしたと言います。

そんな苦労の末に生まれた「ヘデクパウダー」でしたが、最初は珍しい横文字の薬として当時の人には受け入れられにくかったそうです。しかし、大正7年に流行したスペイン風邪をきっかけにその効き目が評判に。業績はぐんぐん伸び、当時の日本では珍しい水洗トイレやエレベーター、さらには地下に自社専用の印刷工場を備えた自社ビルを建てるまでに成長しました。

ところが、太平洋戦争中に大きな試練を迎えました。

薬の原料が入手困難となり、劣悪な原料しか手に入らない状況に直面したのです。
創業者の茂市さんは、品質を保てないならと事業をたたむ決断をしました。

そんな会社を、戦後に復興させたのは2代目の平坂米子さんでした。当時としては珍しい女性社長として、米子さんは常にネクタイを締めてスーツを身につけ、精力的に仕事をこなしたそうです。
更には戦後、夫を亡くした女性たちに雇用の場を提供するなど、女性の社会進出を積極的に推進しました。そんな米子さんは、突然の病によりこの世を去ることに。
跡を継ぐことになった3代目の晃子さんは、米子さんの「事業は世の為に」という信念をしっかりと守り通しました。

左から、初代の平坂茂市さん 2代目の平坂米子さん 3代目の平坂晃子さん

平坂製薬は、粉薬にこだわるなど伝統的な製法を守りつつも、時代に合わせた改良を重ねています。一方で近年は健康食品分野にも進出。地元産のキクラゲを使用したキクラゲパウダーなど、新たな製品開発にも積極的に取り組んでいます。また、レシピの公開や動画での情報発信など、消費者の健康をサポートする取り組みも行っています。
『きくらげパウダー【お子様向け】』
『レシピ集』
『レシピ動画』

長年、地元企業であることが十分に認知されていなかったという反省から、平坂製薬は地域との関わりを深める取り組みを強化しています。
地元農園と協力し地域資源を活かした商品『キクラゲパウダーやきくらげ青汁』を開発しているのもその一つです。
また、消費者との直接的なつながりを持つため許可を取得し、直接販売も開始しました。さらに、ホームページ上にバーチャル工場見学として動画を掲載するなど興味を持ってもらう取り組みも行っています。

『長老と一緒に!バーチャル工場見学』

かわいいオリジナルグッズは、店頭でも、オンラインショップでも!
『オンラインショップ』

LINEスタンプもあります!
『平坂製薬の長老と愉快な仲間たち~長崎弁~』


平坂製薬は、長い歴史と伝統を大切にしつつ、時代のニーズに合わせて進化を続けているようです。
100年を超える歴史を持つ企業の物語は、まさに長崎の誇りです。

【住所】時津町久留里郷1439番地52
【TEL】095-860-2861
【ホームページ】https://hirasaka.co.jp/
【YouTube】hirasakaheadchepowd
【X】@Hirasakaseiyaku
【Instagram】@hirasakaseiyaku
@hirasakanokikuragepowder
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