※2026年2月時点での情報です
長与町高田郷に佇む「道の尾温泉」。
明治元年(1868年)創業、150年以上の歴史を持ち、地域の暮らしを支えるこちらの温泉について、オーナーの大久保さんにお話を伺いました。

地域のインフラの一部として

「戦後の復興期、高度経済成長期、そして現代へと時代の移り変わりとともに施設の雰囲気は変わりましたが、『地域の人が集い、心と体を整える場所であること』は変わっていません」
公衆浴場は単なる入浴施設ではなく、地域のインフラの一部であるという自覚を持って日々運営されているそうです。
おすすめの温泉の楽しみ方
おすすめの温泉の楽しみ方を伺いました。
「まずはしっかりとかけ湯をしてから、ゆっくりと湯に身を委ねていただくのがおすすめです。当館の湯は体の芯から温まりやすいので、短時間でもじんわりと発汗します」
ミストサウナも温泉を噴霧する方式で、コアなファンが多いとのこと。
「無理に長湯をせず、”気持ちいい”ところでマイペースで上がるのが一番のコツです」

併設の食堂で楽しむ地域の味
併設の食堂についてもお話を伺いました。
「高島トマトソースと地元野菜をふんだんに使用したカレーや、長崎ならではの煮干し出汁文化を活かしたうどん、あごだしと練り物を使ったおでんなど、地域の食材と文化を活かしたメニューを提供しています」
入浴後に地元の素材にこだわった食事を楽しんでいただくことで、地域の食の魅力を発信する場になればと考えているそうです。
売店商品や飲料なども、こだわりをもってセレクトしているのでぜひご覧になっていただきたいとのこと。



地域とつながる
「私たちが大切にしているのは、『温泉で人を集め、食や物販を通じて地域の事業者とつながる』ことです」と話してくれる大久保さん。
食材や仕入れは可能な限り地元事業者と連携し、売店商品や飲料も地域性を意識して選定しているそうです。
「温泉で生まれた消費が地域内で循環し、再び地域の雇用や投資へとつながっていく。その小さな循環を積み重ねることが、持続可能な地域経済を支えると考えています」



三世代で通う、心温まるエピソード
印象的だったのは、お客様とのエピソードです。
「三世代で通ってくださっているご家族がいらっしゃいます。『ここが続いていて本当によかった』と言っていただけたときは、本当に嬉しかったです」
また、小さい頃に来ていたお客様が大人になって自分の子どもを連れて来てくださる瞬間は、150年以上続けてきた意味を実感する瞬間でもあるそうです。



施設の特徴
「当館の湯はやわらかく、肌あたりが穏やかなのが特徴です。湯冷めしにくく、体の芯まで温まると多くのお客様からお声をいただいています」
また、飲めるお湯なのも特徴で、施設入口には温泉水販売機もあります。
毎日の水質管理・衛生管理を徹底し、安全で安心できる湯を守ることを最優先にしているとのこと。
また、温泉以外の施設も充実。館内には昔ながらのブラウン管ゲーム機やミニ卓球などがあり、どこか懐かしい、レトロな空間が広がっています。カラオケボックスもあり、お風呂上がりの潤った喉でぜひ歌ってみて欲しいとのこと。
入浴だけでなく、館内全体で1日中楽しめる施設づくりを心がけているそうです。



長与町での営業について
「長与町は自然環境に恵まれながら、近年は住宅地の整備も進み、若い世代の流入も増えています。新旧の住民が共存する町だからこそ、温泉という共有空間の価値は今後さらに高まると感じています」
地域の事業者の一員として、まちの活力づくりに貢献していきたいと話してくれました。
「道の尾温泉は、単なる入浴施設ではなく、『人がほっとできる場所』であり続けたいと考えています。時代が変わっても、湯に浸かり、深呼吸し、心を緩める時間の価値は変わりません。初めての方も、久しぶりの方も、どうぞ気軽にお越しください。皆さまの日常に、少しの”ゆるみ”をお届けできれば幸いです」
そう語る大久保さんの表情からは、地域を支え続けてきた温泉への深い思いが伝わってきました。
150年以上の歴史を持つ道の尾温泉。地域に根ざし、これからも長く愛されていく場所だと感じました。



道の尾温泉
【住所】長与町高田郷284
【電話番号】095-856-2631
【営業時間】9:30~21:30
お食事は 昼の部:11:15~14:00
夜の部:17:15~20:15
【定休日】木曜日
【駐車場】最大25台分
【ホームページ】
https://michinoo-onsen.jp/
【Instagram】michino_onsen
【facebook】道の尾温泉
