「うぉっちんぐ探偵団が行くvol.73」町の経済を支える縁の下の力持ち『西そのぎ商工会を訪ねてみた』（2025年1月）

商工会って何してるの？地元の経済を支えているって聞くけど…。
そんな素朴な疑問を持って、西そのぎ商工会を訪ねてみました。

お店の悩みを一緒に解決

 「店の改装に補助金って活用できるの？」

「帳簿の作成や税務対策はどうしたらいいの？」

商工会には、日々こんな相談が寄せられています。
今回は、実際にサポートした事例を紹介していただきました。ある民宿では、これまで建設作業員さんの長期宿泊がメインでしたが、近くの工事が終わることで、新しいお客さんの開拓が必要になったそうです。
商工会は、地域の観光事情や民宿の強みを分析し、修学旅行や部活動の合宿・遠征用の宿泊プランを提案。看板を新しくしたり、県内の高校にパンフレットを配ったりする助言をしました。その結果、工事終了後の利用客減少を最小限に食い止め、現在はお客様も増加傾向にあるようです。

青年部・女性部の活動も盛んです

商工会には、45歳以下の若手経営者や後継者が集まる「青年部」と、女性経営者や経営者の配偶者又は従業員が集まる「女性部」があります。
青年部ではイベントの開催や、地域の学童・保育園の子どもたちと一緒に作ったイルミネーションの設置など、地域の人が楽しめるイベントを開催しているそうです。

また、女性部は長与町で開催される川まつり、時津町で開催される夏まつりへの出店のほか、地域の幼稚園や保育所で七夕まつりやクリスマスツリーの飾り付けを通じた交通安全の啓発活動を実施。
地域の方々と関わることが難しい昨今ですが、このような取り組みを通じて自分達が暮らす地元のことを知り、また経営者同士のコミュニティを拡げることができるという声があるとのことです。

青年部・女性部に入っている部員同士、同じ目線で話ができるので、横の繋がりの大切さを知ることもでき、そのつながりから実際の取引が始まることもあります。

青年部・女性部ともに部員を大募集中とのこと。興味がある方はぜひ商工会へ問い合わせてみてください！

労働保険や共済のサポートも

小規模企業共済や中小企業退職金共済、経営セーフティ共済や商工貯蓄共済などの各種共済制度を取り扱っています。また、労働保険の手続きについてもサポートを行っており、他にも会員向けビジネス総合保険等の団体割引が適用される業務災害保険も用意されているそうです。

取材を通じて、商工会に加入することは地域の事業者にとって、専門的なアドバイスを得られるだけでなく、同じ地域で頑張る仲間との出会いの場としても機能していることが見えてきました。個人事業主から各種法人まで、規模は問わず入会可能です。
経営について悩みがある方は、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。