◯◯、再発見! 刀鍛冶の魂を受け継ぐ、伝統と革新で未来を創る 〜境鉄工所〜

※2025年7月現在の情報です。

長与町で唯一「鉄工所」の名を掲げる「境鉄工所」。そのルーツは刀鍛冶までさかのぼり、昭和30年(1955年)には鉄工所として先代の社長が創業され、地域と共に歩み続けてきました。

お話を伺ったのは、3代目となる社長の息子さんである泰樹さん。高校時代はサッカーで全国レベルの選手として活躍しましたが、幼い頃からの夢だった鉄工の道へ。自分の進む道は小さい時から心に決めていて「夢は?」と聞かれたら「鉄工所を継ぐ事」と話していたそう。父・祖父が築き上げた歴史と信頼を胸に、新たな挑戦を進められています。

境鉄工所の主な仕事は、工場や倉庫など建物の骨組みとなる鉄骨の製作です。巨大な鉄の部材を設計図通りにミリ単位で加工し、溶接していく様はまさに職人技。普段は見えない部分で、私たちの暮らしと安全を力強く支えています。

溶接風景
ぎおんさんのなぎなた

また、長与町の伝統的な祭り「ぎおんさん」で使われる「なぎなた」の製作も手掛けるなど、その技術は地域の文化にも深く貢献しています

確かな技術を受け継ぐ3代目は、鉄の可能性を広げる新しい挑戦にも積極的です。その一つが、ドラム缶をリメイクしたオリジナルの椅子やテーブル。

リメイク前のドラム缶
おしゃれなドラム缶家具

きっかけは数年前、ご自身の結婚式でした。「アメリカンな雰囲気のウェルカムスペースにしたい」という想いから、自らデザインし作り上げたドラム缶のテーブルを飾ったところ、ゲストから大好評。そのおしゃれなデザインがSNSでも目を引き、県内外から注文が入る新しい商品になっています。伝統的な職人の技術と、若い世代の柔軟なアイデアが融合した、境鉄工所ならではの逸品です。

「祖父と父が築き上げてきた経験や人脈を活かして、自分がもっと事業を広げていきたい」。そう語る3代目の言葉には、家業への誇りと未来への情熱が溢れていました。

「ありがとう」というお客様の声が一番のやりがい。
父・祖父への尊敬の念を忘れず、今日も鉄と向き合っています。

建物のことから、鉄製のオーダー製品まで。「鉄」のことなら何でも、温かい人柄と確かな技術が光る境鉄工所に相談してみてはいかがでしょうか。

目隠しフェンス

境鉄工所
【住所】長与町丸田郷355‐3
【電話番号】095-883-2432
【Instagram】境鉄工所【長崎県 長与町】

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